1/72 紫電二一型 (12) 完成

1/72 N1K2-J ハセガワ局地戦闘機 紫電改

ハセガワの紫電改、キャノピーのマスキングをやり直して完成です
AOSHIMAの紫電改と比べると若干キャノピーが大きいように感じます
前の塗装を落として磨いているうちに少しヒビが入ってしまったので曇ったままとなっています
マーキングは、343空 戦闘第407飛行隊のB-17号機、RISING DECALの塗装説明図では胴体日の丸の中に機番(17)が透けて見えているのですが、上手く再現できませんでした

胴体右側面のみ撃墜マークが描かれています
大戦末期の日本機によく見られたハゲチョロを油性鉛筆で書き込んだのですがあまり目立たなくなってしまいました



1/72 紫電二一型 (11) 完成

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

AOSHIMA製 紫電二一型(紫電改)完成です
ハセガワの紫電改も完成するはずでしたが、キャノピーの塗り分けに見事に失敗していたため急遽やり直すことにしました
いつものマスキング販売さんのものを購入しておけば良かったのですが、適当に細切テープでマスキングしたらやはり失敗していました
という訳で、とりあえずAOSHIMAのキット、343空 第301飛行隊の有名なA-15号機 菅野大尉乗機の完成です

今回は主翼を中心にウェザリングを強めにかけたつもりでしたが、つや消しクリアーでコートするとあまり目立たなくなってしまいました

褪色表現はいつもよりパネルラインの強調が残っているとおもいます

AOSHIMAのキット、デカールと塗装図がデタラメな以外は組み立てやすく良いキットだと思います



1/72 紫電二一型 製作(10)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

デカールを貼り終え、全体に光沢クリアーでコート

スミ入れとウォッシングです
上面はAKインタラクティブのPANELINER、下面はタミヤのスミ入れ塗料ダークグレーを使います
拭き取りはAKインタラクティブのWhite Spirit

上面のスミ入れにダークブラウンを使用したために白っぽくラインが目立ってしまいました
ちょっとイメージと違うのです

主翼上面のみ油彩を使って汚してみます
白っぽく目立っているパネルラインを埋めるように擦り付けていきます
黄色系は不要でした
拭き取りはオドレスペトロール、新宿の世界堂で購入した物です

AOSHIMAの機体のピトー管がやはりというかいつものように折れてどこかに行ってしまいましたので、0.5mmのアルミパイプと0.3mmの真鍮線で作り直します
アンテナ支柱も2機とも0.8mmの真鍮棒を削って置き換えます

アンテナ線はいつものストレッチリギング、支柱から尾翼で折り返して支柱根本へ引き込まれているので、尾翼と支柱間を張った後、支柱の根本に巻き付けて固定、そこから尾翼まで張っています
キャノピーも固定、主脚、カバー、増槽を取付けます
翼端灯、排気管などの細かい部分の塗装を仕上げてしまいます
アンテナ支柱にもプライマーと機体色を塗っておきます

乾燥後、つや消しクリアーでコートして、マスキングテープを剥がせば完成となります




1/72 紫電二一型 製作(9)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

いよいよ問題のデカール貼りです
AOSHIMAの塗装図とデカールは全く参考にならないので、エアロディテールの塗装図を基に位置決めを行います
日の丸の位置は、垂直尾翼の後端から約29mm、胴体の日の丸の大きさは約13.7φ、斜めの黄帯だけはAOSHIMAのデカールをコピーして位置を決めます
写真のように黄帯の端が一部日の丸の白丸の上にかぶさるかたちになります

主翼の日の丸は、上下翼とも翼端から19.7mm、約20mmの位置とします
主翼の日の丸の大きさは約15.4φ、垂直尾翼の機番は、垂直尾翼頂部から11.7mmの位置に文字の下端がくるようにします

胴体の黄帯は、デカールの余白を考慮して若干前寄りに細いテープを貼っておきます
ピッタリの位置だと、テープを剥がす時にデカールの余白が引っかかって持っていかれることがあるためです

日の丸は塗装図からスケール換算して丸く切り出したマスキングテープを貼って大きさと位置を確認しておきます

ハセガワの機体も同様に位置決めをしておきます
こちらは胴体の帯の無い343空第407飛行隊のB-17号機としました

下面の日の丸も同様に位置決めします

デカールを全て貼り終え、弛んだところはタミヤのマークフィット スーパーハードタイプを塗って暫く乾燥させます
このスーパーハードタイプはデカールを一旦軟らかくして乾燥時に収縮しながら多少の凸凹にもフィットしてくれるという恐ろしいもので、使い方を誤るとシワだらけになって固まってしまいます
そのため今回胴体の黄帯と日の丸だけAOSHIMAのキット付属の硬いデカールを貼ったところへ使っています
主翼の日の丸は軟らかいRISING DECALなのでこのマークフィットは使いません

日の丸の赤さが胴体と主翼で若干違うのが気になります

右側面も同様に黄帯が白丸にかかります

ハセガワの機体は全てRISING DECALを使用、こちらは特に何もしなくてもピッタリフィットしてくれます

B-17号機は、右側面に撃墜マークがつきます

RISING DECALの塗装図では、日の丸の中の白い17番が赤の中に透けて見えるような感じなので、試しにもう一枚日の丸を上から貼ってみましたがダメでした
17番の数字は見えなくなってしまいました
これについてはどうやったら塗装図のようになるのかの説明は無いので結局わからないままです




1/72 紫電二一型 製作(8)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

上面の塗装です
AOSHIMA、ハセガワ両方同じように塗装します
ここまでくると見分けがつきませんが、主翼上面のパネルラインのリベットの有無で何とか判断できます
写真では右側がAOSHIMA製です

今回は褪色表現を強めに、パネルラインを強調しています
ホワイトを加えて明度を上げた機体色、ファレホの71.007 Olive Greenをパネル中央に塗った後にブラックを50%加えた機体色でパネルラインを強調、その後に機体色を全体の調子を見ながら被せていきました

特に主翼上面と操縦席付近の側面のパネルラインを残すように機体色を薄く被せています

主翼前縁の敵味方識別帯もデカールを使わず塗装します

今回ハセガワの機体にハゲチョロを試してみました
塗装直後の表面がザラザラの状態で、油性鉛筆のシルバーで書き込んでいきます

右側の機体がハセガワ製です

パネルラインの角と合わせ目に擦り付けるように、実機の写真を参考にやってみましたが難しいですね
以前ウェザリングの段階で、光沢クリアーでコートした後に書き込んでみたことがありますが、表面がツルツルの状態では弾いてしまって定着できなかったため、今回は塗装直後の状態で試してみました

あまり入れすぎても汚くなるだけなのでこの程度で終わらせます




1/72 紫電二一型 製作(7)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

ハセガワのキットの脚カバーは3分割する必要があります

デカールは1980年代の代物なのでさっさと諦めてRISING DECALを入手

紫電改だけでなく紫電(一一型)も合わせると22パターン収められています
今回2機しか作らないのでちょっともったいない気もしますが、ハセガワの古いデカールはとてもつかう気にはならないので

よく見ると機体によって N1K2-J:前期型、N1K2-Ja:後期型に分かれています
垂直尾翼の大きさで判別するしかないかと思っていましたが、判りやすく説明文に記載されているの便利です
あまり拘らなくてもいいかと思いますが、今回製作するのは2機とも前期型なので9パターンが使えることになります

主翼用が追加で入っていてこれだけでも3機分

機体の塗装です
フラップ上面の歩行禁止線はデカールを使わずに塗装します
ホワイトサフで下地を作り、レッドを塗って乾燥後、0.4mmのマスキングテープでマスキングしておきます

タイヤブラックを使ってパネルラインプリシェイドを入れます
コックピットはマスキングテープで覆ったあとマスキングゾルで隙間を埋めておきます

黒立ち上げ、ファレホのMETAL COLOR ジュラルミンを使います

キャノピーの枠は、いつものマスキング販売さんから入手しても良かったのですが、面倒なのでマスキングテープ細切で済ませてしまいました
やはりきっちりとはいかず拡大して見ると歪んでいます

乾燥後下面全体をマスキング、いつもの過剰マスキングです




1/72 紫電二一型 製作(6)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

ハセガワのキットです
いつものようにコックピットから、と思いましたが随分シンプルな構成、座席と操縦桿があるだけです
AOSHIMAのキット1機分が余っていたのでそれを使うことに

右側がAOSHIMAのコックピット

計器パネルはデカールが付いていましたが間違いなく使い物にならないので、余ったAOSHIMAのデカールから流用
AOSHIMAのコックピットを取り付けてみると計ったようにピタリとはまります

シートベルトは、紙創りのシートベルトから余った長いベルトを適当に切ってそれらしく

主翼も貼り合わせて、水平尾翼も取付、「士」の字
若干胴体と主翼の間に隙間が出来ています




1/72 紫電二一型 製作(5)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

機体の塗装前に下面はブラックサフ、上面はブラックでパネルラインプリシェイドを入れます

下面は ファレホ METAL COLOR の 77.702 Duraluminium(ジュラルミン)、乾燥後マスキングしておきます

フラップ部分上面歩行禁止線は、今回塗装で仕上げることにします
ホワイトサフで下地を作ってから、タミヤアクリルのXF-7 フラットレッドで広めに塗っておきます

赤い線の部分には、0.4mm幅のマスキングテープでマスキングします
隙間ができないようしっかり密着させておきます

AOSHIMAの塗装図とデカールは全く信用できないことが判りましたので、市販のデカールを求めることにします
その間に、また悪い癖が出て、ハセガワの紫電改のキットも作ってみたくなり、ヤフオクでポチっとしてしまいました
どうせ乗せないのにパイロットフィギュア付き、という文句に踊らされて¥1,000 で購入、1987年というから相当古いキットです
当然デカールは死んでいて使い物になりません

ハセガワの塗装図、かなり古いですがA-15号機は正しく描かれています

パーツ構成はシンプル、点数も少なくバリやパーティングラインも目立ちません
37年前の製品ですがさすがハセガワらしいキットです

デカールは一見綺麗に見えますが使いません

プロペラは厚ぼったくどうもすっきりしていません
なので、余っているAOSHIMAのプロペラを使うことにしました

左がハセガワ、右がAOSHIMA、スピンナーも若干ですが小さめ




1/72 紫電二一型 製作(4)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改

褪色を表現した機体の塗装が終わりました
いつものように、基本色(ファレホ 71.007 Olive Green)とホワイトを足して明度を上げたもの、ブラックを足して暗くしたもの、何種類かを重ねて陽にさらされて褪色した機体を仕上げたつもりでしたが、やはり最後の基本色が吹きすぎたようで目立たなくなってしまいました
このへんの加減がいつも難しく、手間をかけて割には効果がでないということを繰り返しています

乾燥待ちの間に主脚を仕上げておきます
今回は下面シルバー塗装なので、主脚柱、カバー全てシルバーとなります
全て同じ色合いのシルバーではないんだろうと思いながらも同じにしてしまいました

主翼前縁に敵味方識別帯をイエローで塗っておきます
デカールを貼るために、塗装図から寸法を測って日の丸の位置を決めます

日の丸の位置を決めた後は、キットの塗装図を基に2本の黄色の帯を貼っていきます

一番厄介な黄帯が決まったので、後は日の丸を貼り付けていきます
細かいステンシルも無く、機体番号を尾翼に貼りつければこれで終了なのですが

全てのデカールを貼り終えたところでどうも違和感があり、手持ちの資料を色々調べてみると、343空 戦闘第301飛行隊の菅野大尉乗機のA-15号機は実機の写真が残っていて、日の丸の上に黄帯を描いているように見えます
エアロディテールを見ると日の丸の左下に被せるように黄帯が描かれているのです
AOSHIMAの塗装図では逆になっていて、黄帯の上に日の丸が描かれています
実機の写真が残っているのに何でこんな間違いが起きているのでしょう

エアロディテールの塗装図を見ても写真と同じです

AOSHIMAの塗装図は何を基に描いたのでしょうね

貼ってしまったデカールの上から何とか修正を試みましたが、厚ぼったい感じになりはみ出しもあり綺麗にはできません

気になって調べてみると、他にも間違っている箇所が色々あります
AOSHIMAの塗装図が間違っていて、エアロディテールの塗装図が正しいという前提で、
・敵味方識別帯の描き方が違う(翼前縁の形状に合わせて細く描いているのが正解)


・フラップ部分上面歩行禁止線(赤)の描き方が違う(縦線の位置が胴体側ではない)


・主翼の日の丸の大きさが若干違う(デカールが少し大きめ)


このように随分目立つ部分に間違いがあり、この状態で修正は不可能、面倒ですが作り直すことにしました
これ以外にも、主翼前縁の上下面の塗り分けも下面側に少し回り込んで塗装するようになっていますが、実機の写真を見るとそうはなっていません
これもエアロディテールの写真を正とすると間違っていることになります

ということで、このまま完成させる気にはならず、面倒ですが同じキットを作り直すことにしました

同じキットなので組み立てるのは簡単です
機体の塗装が間違っているだけなので、コックピット、プロペラ、キャノピーなどは再利用が可能です


AOSHIMAという会社、キット製品化の際に検証をしないのでしょうか、実機の写真も残っている有名な機体でもあり他のメーカーからも製品化されているメジャーな機体の、しかも昨年発売された新しいキットでこんな間違いを社内のチェックで気が付かない物でしょうか
東欧のメーカーなら判らないでもないですが、日本のメーカーが新しく出したキットでこんな間違いが多いなんて信じられません
キットそのものは組み立てやすく好感の持てる良い出来だっただけに残念です




1/72 紫電二一型 製作(3)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改

機体の合わせ目を消して、主翼と胴体、水平尾翼と胴体の合わせ目の若干の隙間にはファレホの水性パテで軽く埋めています
全体の汚れを落として、傷など無いか確認しておきます

紫電一一型と同様、モールドが繊細なのでサフは吹きません

下面はシルバーの指定なので、いつものように黒立ち上げとします
ファレホの SURFACE PRIMER 73.660 Gloss Blackを使います

キャノピーのマスキングは、マスキング販売さんの紫電改専用を使います
キットに合わせて販売してくれているので、苦行のマスキング作業から解放されていつも大変助かっています

シルバーの塗装です
指定色はシルバーですが、ファレホの METAL COLOR 77.702 Duraluminium、ジュラルミンを使いました
シルバーやアルミニウムのようにギラツキやザラツキがなく、落ち着いた感じがします

乾燥後、METAL VARNISHをかけておきます

マスキングはいつもの過剰マスキング、吹きこぼれやはみ出しがあると修正が大変なので

上面の塗装前にコックピットもマスキング、今回もキャノピーの合いが良いので塗装後に取り付けることにします

パネルラインプリシェイドを紫電一一型はブラックを使いましたが、今回はファレホの 70.960 Violet を使います