1/48 紫電一一型甲・乙 製作(6)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

下面の乾燥後、マスキングします
一一型甲は、塗装図のパターン1、第201海軍航空隊 フィリピンルソン島1944年
水平尾翼の下側の塗り分けが胴体下部までつながっているタイプです
胴体の日の丸はフチなし、主翼全緑の下面への上面色の廻りこみはありません

胴体下部の塗り分けは紫電独特の細く主翼後縁フラップの横まで上面色が塗られているものです
この塗り分けのカーブの部分を細いマスキングテープでラインを作っていくのが意外に面倒なのです

水平尾翼下面の塗り分けは、微妙に波線のようになっているのでひっつき虫を細く伸ばして貼り付け

ここまでマスキングするのに結構な時間がかかっています

一一型乙も同様にマスキング
マーキングは、第210海軍航空隊 徳島分遣隊所属 徳島基地 1944年末
主翼前縁の下面への廻りこみ有、水平尾翼下面の塗り分けは半円形のタイプです

上面の塗装前にパネルラインプリシェイドをパープルで入れます

忘れてました、主翼上面の歩行禁止線をレッドで入れてマスキングしておきます
0.4mmの細いマスキングテープを使います

いつものように、グラデーション塗装で褪色感をだします
今回は、基本色に白を加えて明度を上げてパネル中央に塗り、パネルラインには50%黒を加えた基本色で再度強調してから基本色を軽く全体の調子を見ながら吹いています

かなり強めにパネルラインを残しているので、クリアコートしても目立つのではないでしょうか

この後、ウェザリングの段階でもう少し汚れた感じを出したいと思います

(続く)

1/48 紫電一一型甲・乙 製作(5)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

機体下面の銀塗装を行います
ファレホ メタルカラーの 77.702 ジュラルミンを使います
他の足回りのパーツは、シルバーでも良いのですが面倒なので同じジュラルミンを使います

一一型甲
機体下面はガンポッドの有無で甲乙の区別がつきますが、その他のパーツについては全く同じ部品(のように見えるので)なので持ち手のクリップの軸を黄色と青色のマスキングテープで区別しています

続いて一一型乙

車輪は外側のゴム部分をVICカラーのタイヤブラックで塗って、ホイール部分はマスキング販売さんのタイヤ用マスキングシートを使います
今回は1/48なので少し大きめの7mm

下面を塗装してから翼端灯のクリアパーツを取り付けることになってしまいました
(単に忘れていただけです)

尾灯も取付け
やはりこれはクリアパーツのほうが見栄えが良いですね
塗装で誤魔化すより多少曇っていてもクリアパーツのほうがいいと思います

下面の塗装後に取り付けたため翼端のカーブに合わせて整形後、マスキングして再塗装となります

エンジンの塗装です
一体型なので組み立ては少なく塗装のみ、2機あるので一つはファレホのエンジングレー、もう一つはタミヤアクリルのダークアイアン

エンジングレーは若干薄く、ダークアイアンのほうがエンジンらしい感じ

排気管は、AKインタラクティブのWASH Exhaust、エンジンの油汚れは、同じくAKインタラクティブの Engine grime

(続く)

1/48 紫電一一型甲・乙 製作(4)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

尾灯と翼端灯はクリアパーツに置き換えるためエッチングソーで切り取ります

下面は甲・乙ともに銀塗装なので(元山空所属機は灰緑色)黒立ち上げ
足回りのパーツも一緒に黒サフを吹いておきます

乙も同様に

プロペラはスピンナーへの差し込みの部分の形状が四角になっていて、ちょうど良い角度が出るようになっています
塗装指示は赤褐色なので、XF-64 レッドブラウン、根本の部分はシルバーで塗っています

(続く)

1/48 紫電一一型甲・乙 製作(3)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

コックピットを組み立て、機体に取り付けます
AOSHIMAのキットは1/72でしたが「カゴ」のような構造になっていました
ハセガワは1/48ですが設計が古いせいかシンプルな構造です

いつものように、光沢クリアーでコートしエナメルのスミ入れ塗料を使ってスミ入れ、AKインタラクティブのWhite Spiritで拭き取っていますが、乾燥に充分時間をかけなかったせいか、VICカラーのコックピット色が凸部分で剥げてしまっています
綿棒で軽くこすっているだけなのですが、塗膜が完全に硬化していなかったようで、気になりますが目立たない部分なのでこのままとします

ダークグリーン、ブラック、シルバー、レッドで適当にアクセントを付けながら塗り分け

機体を貼り合わせて、主翼、水平尾翼を取付け、「士」の字にします
合わせ目も若干のパテ埋めで消して機体の組立は終了

キャノピーのマスキングは、いつものマスキング販売さんの製品を使います
これが無かったら枠の多い日本機のマスキングは苦行でしかありません、ホントに助かっています

すり合わせの必要が無いほど隙間も無く、塗装後に取り付けることにします

(続く)

1/48 紫電一一型甲・乙 製作(2)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

順番的にはいつものようにコックピットからなのですが、気になるところから手を付けていきます
主翼の後縁の厚みがいつも気になるので削ることにしています
塗装前はあまり気にならないのですが、塗装してみると本来薄くなければならない部分に端面が出来てそこが塗り残しになったり上下どちらかの塗料がついて目立ってしまうのです

右翼側から削っていきます
後縁だけを削るとかえって隙間が開いてしまうので、中央から後半にかけて面で削っていきます

右翼だけ削って仮組してみると、あまり違いがわかりません

※マウスカーソルを置いてCtrl]キー2回押すと拡大表示となります

結局自己満足でしかないのですが両方削って、いくらか薄くなったつもり、ということにします

コックピットの組立ですが、甲と乙のインストで塗料の指示が随分違います

左が甲、右が乙
機内色の説明で、甲がコックピット色の三菱系と中島系を半々に混ぜるよう指示しているのに対し、乙はカーキーグリーンとコックピット色三菱系で塗り分けるような指示になっています
甲と乙でそこまで違うとは思えないのですが、どうなんでしょう
どちらが正解なのかわかりません

推奨する塗料の一覧も微妙に違っています

悩んでいても進まないので、機内色はVICカラーのコックピット色(三菱系)にします
細かい機器は濃い目のダークグリーンでアクセントを付けることにします

操縦席のシートベルトは、「紙創り」の製品を使います

ファインモールドからも強風・紫電用に販売されていますが、安価な紙創りの製品を使うことにします

操縦席の計器パネルは、デカールが2種類用意されています
計器部分だけ白く透明なものと、黒地に白く計器が印刷されているもの、の2種類ですが、下にフラットブラックを塗って両方貼り比べてみると、違いがよくわかりません
見分けがつかなくなっていますが、白い計器がはっきり出ているのが黒地に白の印刷だったと思います

(続く)

1/48 紫電一一型甲・乙 製作(1)

1/48 ハセガワ 川西 紫電一一型甲 N1K1-Ja/川西 紫電一一型乙 N1K1-Jb

1/72で紫電一一型甲、乙、紫電二一型と一通り製作したついでに、1/48も各型積んであるので一気に片付けてしまうために続けて製作してしまいます

1/48の紫電は全てハセガワ製、甲・乙並行して製作します
パッケージ(箱絵)は随分違いますが、パーツを見ると同じ金型のようで、甲と乙の違いを除けば同じキットを2つ作るようなものです
インストを見るとどちらも2005年の印刷、比較的新しいキットなのでデカールも多分使えるでしょう

まずは、紫電一一型甲から

バリは殆どありません
デカールも綺麗で変色やシミもなく、多分使えるでしょう

塗装説明図は3パターン、試製紫電も載っています
流石にAOSHIMAのような間違いは無いようです

続いて紫電一一型乙

キャノピーなどは甲・乙全く同じものです

主翼下面は違いがよくわかります

塗装説明図は甲と同様3パターン、210空、矢田部空、元山空のマーキングとなっています
塗装図の縮尺が書いてあるのが助かります

※小さな画像は、マウスのポインタを画像の上に、Ctrl]キーを2回押すと拡大表示が可能です

(続く)

1/72 Handley Page HEYFORD (9) 完成

1/72 Revell Handley Page HEYFORD Mk.Ⅲ RAF

HEYFORD完成です
張線は何とか大きな撓み、弛みもなく張り終えました
下段翼側は固定せずそのままです
下段翼側の穴は深め、ピアノ線は長めにしているので穴の中で遊んでいる感じ、外れることは無いでしょう
いつものファレホ matt varnishをかけて全面つや消しにしています
今更ながら合わせ目の隙間がいくつか目立ちますがこのままとします

Heyford Mk.Ⅲ ‘C’ Flight 102(B)Squadron , RAF. 1938
細部の塗装については、想像あるいは適当に塗っている箇所が多数あります

1/72 Handley Page HEYFORD (8)

1/72 Revell Handley Page HEYFORD Mk.Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ RAF

デカール乾燥後、光沢クリアーでコートしスミ入れとウェザリングです
スミ入れとウォッシングは、上下面共 AKインタラクティブの WASH Dark Brown を使い、凸凹に残すように拭き取ります

今更ながら、主翼上面の接合部、合わせ目が目立ちます

エナメル塗料でウォッシング後、適当に拭き取って汚れた感を出してみました
最後にスモークでパネルラインを中心に陰影をつけるような感じで吹いています

下面には各種爆弾満載
こうしてみると双発ながら重爆なのでしょうか

塗装も終わり、今まで別々に進めていた下段翼を機体に取り付けます
上段翼に固定した支柱は位置を合わせてあるので特に調整も必要なくすんなりと固定しています

この後、張線です
0.2mmのピアノ線を適当な長さに切り、上段翼下面の穴に固定、下段翼上面の穴に差し込んで固定はしません
慌てて固定すると、ソードフィッシュ製作時のようにちょっとした主翼の歪みによって撓んでしまうからです

1/72 Handley Page HEYFORD (7)

1/72 Revell Handley Page HEYFORD Mk.Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ RAF

上面2色目の迷彩、ファレホの71.323 BS Dark Earthを使います
塗分け境界のマスキングは、GREEN STUFF WORLD のマスキングパテで大まかなラインを作り、ダークグリーンをマスクするようマスキングテープを貼っていきます

かなり面積があるので塗料の使用量も多く、単純なパターンの割には時間がかかります

乾燥後、光沢クリアーでコートしデカールを貼ります
年代物のキットにしては何の問題も無く、しっかりとデカールが貼れています

下段翼下面の面積の大きいデカールも難なく貼れています
プロペラは試しに取り付けてみましたが、赤味が強くて若干の違和感があります

デカールの乾燥待ちの間、残った小物を仕上げてしまいます
爆弾はインストでは、アルミニウムとかグレイの指示ですが、どうにも気に入らないので普通にオリーブドラブで塗っています
機銃は全部で3丁、ガンメタルで塗っておきます

操縦席風防は、小さいのでマスキングせずに筆塗りです
梯子が大小2本づつ、計4本付いていますが、使い方が判らないのでとりあえず塗装

1/72 Handley Page HEYFORD (6)

1/72 Revell Handley Page HEYFORD Mk.Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ RAF

あまり意味が無いかもしれませんが一応パネルラインプリシェイドをブラックで入れておきます

下面にも同様に

今回の塗装は、上面ダークグリーンとダークアースの2色迷彩、下面はダークグリーン一色のため、全体にダークグリーンを塗ってしまいます
使ったのは、ファレホの 71.324 BS Dark Green

塗ってから気が付いた合わせ目の隙間、パテで埋めて再度ダークグリーンで塗って隠しておきます

下面も同様パテ埋め、再塗装

折角入れたパネルラインプリシェイドは、やはり見えなくなってしまったので薄めたスモークで強調しておきます

下面も同様に

上下段翼とも同じダークグリーンを使うのでここまでマスキングする必要も無いかと思いましたが、この後ダークアースを塗るのではみ出しや吹込みがあると修正が厄介なのでマスキングをしっかりやっておきます