1/72 紫電二一型 製作(9)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

いよいよ問題のデカール貼りです
AOSHIMAの塗装図とデカールは全く参考にならないので、エアロディテールの塗装図を基に位置決めを行います
日の丸の位置は、垂直尾翼の後端から約29mm、胴体の日の丸の大きさは約13.7φ、斜めの黄帯だけはAOSHIMAのデカールをコピーして位置を決めます
写真のように黄帯の端が一部日の丸の白丸の上にかぶさるかたちになります

主翼の日の丸は、上下翼とも翼端から19.7mm、約20mmの位置とします
主翼の日の丸の大きさは約15.4φ、垂直尾翼の機番は、垂直尾翼頂部から11.7mmの位置に文字の下端がくるようにします

胴体の黄帯は、デカールの余白を考慮して若干前寄りに細いテープを貼っておきます
ピッタリの位置だと、テープを剥がす時にデカールの余白が引っかかって持っていかれることがあるためです

日の丸は塗装図からスケール換算して丸く切り出したマスキングテープを貼って大きさと位置を確認しておきます

ハセガワの機体も同様に位置決めをしておきます
こちらは胴体の帯の無い343空第407飛行隊のB-17号機としました

下面の日の丸も同様に位置決めします

デカールを全て貼り終え、弛んだところはタミヤのマークフィット スーパーハードタイプを塗って暫く乾燥させます
このスーパーハードタイプはデカールを一旦軟らかくして乾燥時に収縮しながら多少の凸凹にもフィットしてくれるという恐ろしいもので、使い方を誤るとシワだらけになって固まってしまいます
そのため今回胴体の黄帯と日の丸だけAOSHIMAのキット付属の硬いデカールを貼ったところへ使っています
主翼の日の丸は軟らかいRISING DECALなのでこのマークフィットは使いません

日の丸の赤さが胴体と主翼で若干違うのが気になります

右側面も同様に黄帯が白丸にかかります

ハセガワの機体は全てRISING DECALを使用、こちらは特に何もしなくてもピッタリフィットしてくれます

B-17号機は、右側面に撃墜マークがつきます

RISING DECALの塗装図では、日の丸の中の白い17番が赤の中に透けて見えるような感じなので、試しにもう一枚日の丸を上から貼ってみましたがダメでした
17番の数字は見えなくなってしまいました
これについてはどうやったら塗装図のようになるのかの説明は無いので結局わからないままです




1/72 紫電二一型 製作(8)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

上面の塗装です
AOSHIMA、ハセガワ両方同じように塗装します
ここまでくると見分けがつきませんが、主翼上面のパネルラインのリベットの有無で何とか判断できます
写真では右側がAOSHIMA製です

今回は褪色表現を強めに、パネルラインを強調しています
ホワイトを加えて明度を上げた機体色、ファレホの71.007 Olive Greenをパネル中央に塗った後にブラックを50%加えた機体色でパネルラインを強調、その後に機体色を全体の調子を見ながら被せていきました

特に主翼上面と操縦席付近の側面のパネルラインを残すように機体色を薄く被せています

主翼前縁の敵味方識別帯もデカールを使わず塗装します

今回ハセガワの機体にハゲチョロを試してみました
塗装直後の表面がザラザラの状態で、油性鉛筆のシルバーで書き込んでいきます

右側の機体がハセガワ製です

パネルラインの角と合わせ目に擦り付けるように、実機の写真を参考にやってみましたが難しいですね
以前ウェザリングの段階で、光沢クリアーでコートした後に書き込んでみたことがありますが、表面がツルツルの状態では弾いてしまって定着できなかったため、今回は塗装直後の状態で試してみました

あまり入れすぎても汚くなるだけなのでこの程度で終わらせます




1/72 紫電二一型 製作(7)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

ハセガワのキットの脚カバーは3分割する必要があります

デカールは1980年代の代物なのでさっさと諦めてRISING DECALを入手

紫電改だけでなく紫電(一一型)も合わせると22パターン収められています
今回2機しか作らないのでちょっともったいない気もしますが、ハセガワの古いデカールはとてもつかう気にはならないので

よく見ると機体によって N1K2-J:前期型、N1K2-Ja:後期型に分かれています
垂直尾翼の大きさで判別するしかないかと思っていましたが、判りやすく説明文に記載されているの便利です
あまり拘らなくてもいいかと思いますが、今回製作するのは2機とも前期型なので9パターンが使えることになります

主翼用が追加で入っていてこれだけでも3機分

機体の塗装です
フラップ上面の歩行禁止線はデカールを使わずに塗装します
ホワイトサフで下地を作り、レッドを塗って乾燥後、0.4mmのマスキングテープでマスキングしておきます

タイヤブラックを使ってパネルラインプリシェイドを入れます
コックピットはマスキングテープで覆ったあとマスキングゾルで隙間を埋めておきます

黒立ち上げ、ファレホのMETAL COLOR ジュラルミンを使います

キャノピーの枠は、いつものマスキング販売さんから入手しても良かったのですが、面倒なのでマスキングテープ細切で済ませてしまいました
やはりきっちりとはいかず拡大して見ると歪んでいます

乾燥後下面全体をマスキング、いつもの過剰マスキングです




1/72 F-4EJ改 PhantomⅡ (10) 完成

1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ JASDF

ピトー管をファインモールド製に替えて残っていた細かいパーツを全て取り付ければ完成です
最後にほんの少し半艶クリアーを混ぜたつや消しクリアーでコートして、マスキングを剥がして終了

珍しく苦手なキャノピーまわりも綺麗に出来ていました

今回は増槽、ミサイルともフル装備にしましたが、このほうが迫力があっていいですね

次作は同じく自衛隊機、F-4EJ を作ります

1/72 F-4EJ改 PhantomⅡ(9)

1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ JASDF

いよいよデカールの貼付けです
何しろ数が多く、コックピットなどに貼付け済のもありますが、およそ130枚以上あります
出来るだけ番号順に貼っていくことにします

今回は、第301飛行隊 378号機 百里基地としました

前作ハセガワの機体では見事に失敗した部分のデカールです

パーツのラインに沿って切り離します

車輪カバーなどにも貼ってクリアーでコートしておきます

何とか全てのデカールを貼り終わり、丸一日かかっています

DECAL Fixerを使っているので、流れ出したのりがこびりついて表面が汚くなっていますが、後でクリアーで目立たなくなると思うのでここではあえて取り除きません

今回は大きな間違いや貼り付けミスは無かったのでほぼインスト通りに貼り付けることが出来ました

射出座席を取り付けます

排気管とその周囲のパーツも取り付けます

主脚廻りのカバー類もインストの番号順に取り付け、主脚も取り付けます

前輪の取付です

インストでは不使用パーツになっていなかったのに結局どこにも書かれておらず使うことの無かったパーツです

1/72 F-4EJ改 PhantomⅡ(8)

1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ JASDF

機体の基本塗装が終わったので、小物を仕上げていきます

車輪の塗装

カバー類

結局ピトー管は購入してしまいました
ファインモールドのロングノーズ用です
(垂直尾翼のセンサーは使いません)

いつもはアクセサリー類(爆弾、ミサイルなど)は付けないのですが、何もないと寂しいので珍しく付けることにします
ファインモールドの航空自衛隊ミサイルセットです
インストに従い、AIM-7FとAIM-9Pを取り付けます

面倒な細いラインはデカールが用意されているので若干手間が省けます

AIM-9Pはホワイトで塗ってデカールを貼るだけなので楽ですが、AIM-7Fは塗り分けが必要です
全体をブラックで塗り、フィンをマスキング、グレーで塗って先端を残してマスキング、先端をホワイトで塗り、デカールを貼れば完成

デカールには向きがあるようですが、箱の説明では何とも不明です

出来上がってから調べてみたら、左右で向きがあるようです
間違って貼ってしまったのもありますがこのままで良しとしましょう

1/72 F-4EJ改 PhantomⅡ(7)

1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ JASDF

教科書(F-4ファントムⅡ製作完全ガイド)に従い、機体の塗装を行いました
上面はグレーFS36320の近似色、ファレホ 71.120 Dark Ghost Grey、下面はグレーFS36375の近似色、ファレホ 71.046 Pale Blue Greyを使います
教科書通りに塗っていくこととし、上下面にDark Ghost Greyをパネルラインを残しつつ薄めに吹いていきます

下面も同じように塗ってしまいます

水平尾翼も先端部分を塗って

胴体側付け根部分は焼鉄色の指定なのでマスキングしておきます

水平尾翼内側も金属質感を出すためにマスキングして塗り分けます

マスキングを剥がして一応出来上がり

次は制空迷彩の2色目、グレーFS36375、Pale Blue Greyですが、教科書によると薄めたグレーFS36375で迷彩の境界線アウトラインを筆で描いて、とあります
前作ハセガワのキットではその通りやってみた結果残ってしまい境界線どおりに塗れなかったということがありました
そのため今回は最初からフリーハンドで塗ってしまいます

一応規定はあるようですが現地でフリーハンドで吹いているようなので厳密には同じでないとのことです

下面は下地を残すように薄く

機首レドームの塗装です
パーツの分割線より若干前よりに塗り分けラインがくるようにマスキングします

レドームには、VICカラーのカウリング色(三菱系)を使ってみました
WWⅡ用の塗色ですが、若干の青味がかかっているようなので真っ黒より良いかと思います

レドーム先端のピトー管はここで取り付けていますが途中で取り外しています

レドームの塗装終了、これで基本的な機体の塗装は出来たことになります
写真にはありませんが、垂直尾翼も同様に塗装してあります

1/72 F-4EJ改 PhantomⅡ(6)

1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ JASDF

旧ブログ「爺の模型趣味」からの続きとなります
前回までの製作記事は 1/72 FineMolds F-4EJ改 PhantomⅡ製作(5)
をご覧ください

胴体後部の尾翼廻りのメタリック部分の塗装です
塗装というよりいかに焼けた感じをだすかという汚しになります
ファレホのMETAL COLOR 77.723 Exhaust Manifold を全体に塗り、0.4mmと1.5mmの細切りマスキングテープで等間隔になるよう貼っていきます
後部の1.5mmは本当はあまり等間隔にならないようにしたほうが良いのかもしれません

シルバーで塗ってマスキングテープを剥がし、クリアブルーをムラになるよう適当に吹きます

その後、クリアオレンジ、スモーク、チタンゴールドを使ってそれらしくなるよう仕上げます

今回使ったのがこちら

何回か色を重ねていくと良い感じになるようです

機体の塗装に移ります
全体にタイヤブラックでパネルラインプリシェイドを入れます

残っていた射出座席の塗装を仕上げます
ファインモールドのシートベルトを塗装して取り付けます
イジェクションハンドルは黄と黒で塗り分けるため若干大き目のキットのパーツを使うことにします(ファインモールドのは少々小さくて塗り分けは困難なため)

全体にタミヤスミ入れ塗料のダークグレイで軽くウォッシングします

キャノピーはいつものマスキング販売さんのF-4用

正面風防の防弾ガラス部分は、タミヤアクリルのクリアブルーを薄く何回かに分けて吹いて、その後マスキングします

1/72 紫電二一型 製作(6)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

ハセガワのキットです
いつものようにコックピットから、と思いましたが随分シンプルな構成、座席と操縦桿があるだけです
AOSHIMAのキット1機分が余っていたのでそれを使うことに

右側がAOSHIMAのコックピット

計器パネルはデカールが付いていましたが間違いなく使い物にならないので、余ったAOSHIMAのデカールから流用
AOSHIMAのコックピットを取り付けてみると計ったようにピタリとはまります

シートベルトは、紙創りのシートベルトから余った長いベルトを適当に切ってそれらしく

主翼も貼り合わせて、水平尾翼も取付、「士」の字
若干胴体と主翼の間に隙間が出来ています




1/72 紫電二一型 製作(5)

1/72 AOSHIMA 紫電二一型 N1K2-J/紫電改 & ハセガワ局地戦闘機 紫電改

機体の塗装前に下面はブラックサフ、上面はブラックでパネルラインプリシェイドを入れます

下面は ファレホ METAL COLOR の 77.702 Duraluminium(ジュラルミン)、乾燥後マスキングしておきます

フラップ部分上面歩行禁止線は、今回塗装で仕上げることにします
ホワイトサフで下地を作ってから、タミヤアクリルのXF-7 フラットレッドで広めに塗っておきます

赤い線の部分には、0.4mm幅のマスキングテープでマスキングします
隙間ができないようしっかり密着させておきます

AOSHIMAの塗装図とデカールは全く信用できないことが判りましたので、市販のデカールを求めることにします
その間に、また悪い癖が出て、ハセガワの紫電改のキットも作ってみたくなり、ヤフオクでポチっとしてしまいました
どうせ乗せないのにパイロットフィギュア付き、という文句に踊らされて¥1,000 で購入、1987年というから相当古いキットです
当然デカールは死んでいて使い物になりません

ハセガワの塗装図、かなり古いですがA-15号機は正しく描かれています

パーツ構成はシンプル、点数も少なくバリやパーティングラインも目立ちません
37年前の製品ですがさすがハセガワらしいキットです

デカールは一見綺麗に見えますが使いません

プロペラは厚ぼったくどうもすっきりしていません
なので、余っているAOSHIMAのプロペラを使うことにしました

左がハセガワ、右がAOSHIMA、スピンナーも若干ですが小さめ