1/72 Spitfire Mk.Ⅶ 製作(5)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅶ ‘Long Wing’ RAF

スミ入れとウェザリングです。
排気管、主脚、尾輪とカバーを取付けます。

スミ入れに使用したのは、タミヤ PANEL LINE ACCENT COLOR スミ入れ塗料(ダークグレー)。下面PRUブルー、上面Medium Sea Greyなのでブラックやブラウンでは目立ち過ぎ、濃い目のグレーぐらいで丁度良い感じとなります

主脚が短いように感じます。AZmodelやAIRFIXのキットと比べて数ミリの差なんでしょうが、違和感があります。

尾輪カバーの厚みが気になります。

スミ入れ塗料を拭き取っただけですが、ちょうどよい汚れ具合になったと思います。

残りキャノピーを取付け、全体につや消しクリアーでコートして完成となります。キャノピー上部のバックミラーは最後にエポキシ系接着剤で固定することとします。

1/72 Spitfire Mk.Ⅶ 製作(4)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅶ ‘Long Wing’ RAF

上面塗装の前に、下面をマスキングしておきます。いつもは、タミヤの曲線対応マスキングテープを使っていましたが、試しに普通のマスキングテープを細切にして主翼や尾翼の曲線部分に使ってみました。極力細く切れば問題なく対応できます。タミヤの曲線対応テープは便利で良いのですが、意外に粘着力が強く、剥がす時に塗膜が持っていかれることがあります。価格も結構高いですし。

下面全体をマスキングするのはいつもと同じです。

上面の塗装です。塗装図指定の、グレーFS36270は、Humbrol Paint Converter で確認すると、近似色にタミヤアクリルの XF-20、XF-53、XF-83があります。

下面にファレホを使ったので、上面もファレホを使うことにします。
ファレホの近似色としては70.870 Medium Sea Grey ということになります。

いままで在庫として持っていましたが使ったことはありませんでした。色の感じはタミヤアクリルのXF-83 メディアムシーグレー2 によく似た感じ、あまり変わりはありません。ただし、購入後しばらく使っていないので濃度が心配、かなりドロドロになっているようです。

キャノピーも忘れずに塗装。

機体の塗装終了、デカールを貼ります。
機体表面が結構綺麗な仕上がりだったので、光沢クリアーでコートしてから、といういつもの作業を飛ばしていきなりデカールを貼ってみます。

やはりというか、いつものことですが、ハセガワの古いキットのデカール、何とかならないもんでしょうか。ぬるま湯に浸けて数十秒後、浮いてきたなと思ったその直後、台紙から剥がれて丸まってしまいました。デカールの材質が結構硬いのでこのままデカールのりやソフターを使って無理して貼り付けても、経験上どうにもならないのがわかるので、ここで諦めました。
ラウンデルの前に貼った、主翼上面の黒いラインは問題なく貼ることができたので、ラウンデルだけがダメなのかもしれませんが、これ以上リスクを負うのは避けたいところ。

という訳で、以前も使った市販のデカールのお世話になります。ちょうど良いサイズのラウンデルが残っていたので一式使うことにしました。

機体後部の機番はデカールを何とか貼って、結局主翼と胴体のラウンデル、垂直尾翼のフラッグは市販とジャンクデカールを貼って何とか形になりました。

計器パネルのデカールを貼った時に、結果的に貼り付けできたのでもしやと思ったのですが、やはりハセガワのデカールは手強かった。Liquid Decal Film を使ってもこうなるのでは、もう手の打ちようがありません。

1/72 Spitfire Mk.Ⅶ 製作(3)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅶ ‘Long Wing’ RAF

機体の塗装です。
塗装指示は、上面が グレーFS36270、下面がPRUブルーとなっています。
まず下面のPRUブルーですが、「Hobby Color Converter」というアプリで調べてみると、Mr.Colorの C72 または H56 が近似色となっています。ここから手持ちの塗料をたどっていくのですが、C72には手持ちの塗料が無いので、H56から探します。

Mr.Color のH56の近似色として掲載されている塗料の一覧から、手持ちのファレホは 71.005と70.903 があります。

プラ板に、70.903 と 71.005 を塗って色の調子を見てみます。何となく 71.005のほうが近いような気がします。

このまま塗ってしまうと暗く感じるので、若干白を加えてみることにしました。
71.279 Insignia White を気持程度加えています。

パネルラインプリシェイドは、上面を Violet、下面を Black で入れています。

調色した PRUブルーで下面を塗装、ブラックで入れたパネルラインプリシェイドはあまり目立たなくなってしまいました。もう少し明るめの調色でも良かったかもしれません。

1/72 Spitfire Mk.Ⅶ 製作(2)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅶ ‘Long Wing’ RAF

コックピットから作りこんでいきます。機内色は、VICカラーのジンクロメートを使います。写真では黄色が強く出ていますが若干緑が強い色となっています。

計器パネルは問題のデカールでしたが、何とかまともに貼ることが出来ました。

機首のプロペラの軸を差し込む部分の構造が独特です。

シートベルトは、「紙創り」のRAF用を使っています。

貼り合わせてみると、大きな隙間もなくほぼ合います。

主翼と尾翼もとりつけ、早くも「士」の字になりました。ここまでストレスも無く気持ちよく組み立てが出来ています。

胴体と主翼の合わせ目も大きな隙間はありません。

機体が若干歪歪んでいるような気もしますが

下面の主翼と胴体の合わせ目の部分に若干隙間と段差があるので、ここはパテ埋めする必要があります。

1/72 Spitfire Mk.Ⅶ 製作(1)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅶ ‘Long Wing’ RAF

一昨年からSpitfireにこだわって作ってきましたが、まだ手を付けていない型式があるのです。その一つが、Mk. Ⅶ です。高高度戦闘機として開発されたタイプで、与圧キャビンが装備されていたようですが、実戦ではドイツの高高度爆撃機の侵入が無かったため期待された活躍は出来なかったようです。

ハセガワの古いキットなので、デカールが心配です。

ハセガワの古いキットの最大の問題はデカール、計器パネルがあるのでこれが使えるかどうか心配です。

ハセガワのキットなので、剥離剤などはあまり心配ないのでそのまま組立始められます。支障のない範囲でできるところから組み立てていきます。

’Long Wing’ と呼ばれる翼端の長いタイプです

1/72 Spitfire Mk.Ⅷ 製作(7)完成

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅷ RAF

デカールを貼り付けた部分へマークフィットを塗り、密着させます。
乾燥後、再度光沢クリアーでコート、墨入れ、ウェザリングを行います。
エナメルシンナーで拭き取り、剥げたり擦れたりした部分をタッチアップ、細かい修正を行い、塗装を仕上げます。
アンテナ支柱、プロペラ、尾輪、主脚、ピトー管など細かいパーツを取り付け、つや消しクリアーでコートして、乾燥後マスキングテープを剥がし、キャノピーと上部のバックミラーを取り付ければ完成です、。

やはりキャノピーは最後に取り付けたほうが仕上がりは綺麗になるようです。ただし隙間なくすり合わせを行う必要があり、ハセガワ、タミヤなど日本製のキットでは問題なくできますが、東欧製のキットではこのすり合わせにうんざりするぐらい手間がかかります。

1/72 Spitfire Mk.Ⅷ 製作(6)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅷ RAF

基本塗装が終わったので、デカールを貼り付けます。
いつものようにラウンデルの位置を合わせてガイドのマスキングテープを貼っておきます。ラウンデルが決まれば部隊コードや機番は何とかなるので最初に合わせてしまいます。

計器パネルのデカールを貼り付ける際に既に失敗しているので不安だったのですが、やはりだめでした。ハセガワの古いキットのデカール、もうこれはどうしようもないですね。ぬるま湯に30分以上浸けておいて、やっと剥がれるかと思いきや、端を摘まんだ途端、バラバラに砕けてしまいました。何とか胴体のラウンデルだけはぎりぎり貼ることが出来ましたが、その他主翼の上下面は全滅、ここで諦めました。

このブルー2色の小さなラウンデル、手持ちのジャンクデカールにはほとんどありません。何とか過去に製作した機体の余りものから貼り付けてみました。大きさは若干違いますが似たようなものなのでこれでいいでしょう。胴体の部隊コード:DG-R は何とか貼り付けることが出来ましたが、機体番号は適当です。

結局ラウンデル以外は、何とか誤魔化しながら貼り付けることが出来ましたが、ブルーのインクがいけないのでしょうか、毎回ハセガワの古いキットでデカール貼付け失敗の一番多いのはラウンデルです。主翼の黒いラインや、その他の色のデカールは意外に貼り付けることが出来ているので、色で何か違いがあるのかもしれません。

1/72 Spitfire Mk.Ⅷ 製作(5)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅷ RAF

マーキングは、2色迷彩に主翼、尾翼に白い帯が描かれている機体を選択したので、ここで再度マスキングが必要となります。

塗装図から直接幅を測って、主翼は8.9mm、尾翼は7.5mm 、機首にも黄色の帯が必要なので、幅5mmが必要です。

マスキングを剥がして、排気管を取付け、その他はみ出しや細かい傷を修正しておきます。

キャノピーも忘れずに塗装します。迷彩パターンを見るとほぼダークグリーン1色で良いようです。

プロペラは他の英軍機と同様ブラックと先端にイエローの警戒帯、スピンナーは下面色と同じ。

1/72 Spitfire Mk.Ⅷ 製作(4)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅷ RAF

ファレホの乾燥後、そろそろ大丈夫と思われるので、ダークアースの上からダークグリーンを重ねていきます。
塗り分けのパターンは、キットの塗装図を拡大コピーして型紙にします。

側面図は 1.38倍、平面図は1.98倍

ダークアースを残すパターンを切り取って貼り付けます。

平面図と側面図をそのまま切り取って機体に貼りつける方法ですが、境界部分のズレに悩まされることになります。
塗装図の描き方によると思うのですが、今回のハセガワのキットの場合、あまりズレが見られません。特に側面図上部と平面図との境界はほぼそのまま貼り付けて修正必要ない状態です。

合わせ目や危ないところはマスキングテープを細かく切って貼りながら調整していきます。

ほとんど修正必要ないので楽な作業です

型紙が貼り終わったら、ダークグリーンを塗る前に再度プリシェイドをいれます。

ダークグリーンを塗っていきますが、隠ぺい力が結構強いので、そのままではパネルラインプリシェイドがほとんど隠れて見えません。なので、退色表現の時用いた、ホワイトを加えて明度を上げたダークグリーンをパネル中央に吹いて、グラデーションを目立つようにつけてやります。

最後にダークグリーン基本色を全体にかけて調子を整えながら仕上げていきます。

塗装終わり、マスキングを剥がしますが、型紙の固定に細切の両面テープを用いたため、剥がした後に機体側に残っています。これもピンセットを使って塗膜を傷つけないよう取り去ります。

注意して剥がしても、やはりファレホの塗膜は弱く、若干の剥がれが何か所かに見られます。タッチアップで修正。

1/72 Spitfire Mk.Ⅷ 製作(3)

1/72 Hasegawa Supermarine Spitfire Mk.Ⅷ RAF

機体下面の塗装です。タミヤアクリルの XF-83 ミディアムシーグレー2 を使います。いつものようにパネルラインプリシェイドが透けて見える程度に薄く塗装します。

上面は、ダークアースとダークグリーンの2色迷彩なので、パネルラインプリシェイドはVioletを使います。

下面乾燥後、マスキング

上面の塗装はファレホを使いました。2色迷彩なので、71.323 BS Dark Earth 、71.324 BS Dark Green 。まず全面を BS Dark Earthで塗ってしまいます。

乾燥待ちの間、タイヤの塗装です。タイヤ用のマスキングテープ Type1-3 4mmの外周を使います

キャノピーのマスキングは、ハセガワのMk.Ⅷ用のものがあるのでこれを使います。

機体の塗装にファレホを使ったので、乾燥には十分な時間をかける必要があります。でないとマスキングテープを剥がした時の塗膜剥がれで痛い目にあうことになるのです。