1/72 Spitfire Tr.9 製作(10)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

デカールを貼り終えたので、光沢クリアーで保護、墨入れを行います。上面はタミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)、下面は同じく(ダークグレー)、その後、エナメルのスモークに若干のオレンジを混ぜて薄めたもので全体をフィルタリング。全体を薄汚れたような煤けたような感じにします。

塗装しておいた主脚と尾輪を取り付けます。排気管とプロペラも取付け、忘れていたウォークウェイをブラックで塗装します。ウォークウェイはブラックが目立つので、できればスミ入れの前に塗装すべきでした。

側面のデカールは、最初に位置決めしたラウンデルの位置が若干後ろだったようで、「Q」の貼り付け位置が後方の「帯」ギリギリとなってしまいました。一応「帯」も「ラウンデル」位置も塗装図の寸法から換算して決めているのですが、その塗装図が結構いい加減なんでしょう。

主脚の取り付け角度は、インストには特に指示は無いのですが、前作で約70°となっていたのでそれに合わせました。といっても角度を測定しているわけでは無いので大体です。

尾輪も塗装図しか参考にするものが無いのでこれも大体の角度です。ピトー管を主翼下面に付けてこれでほぼ完成です。

1/72 Spitfire Tr.9 製作(9)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

2色迷彩の塗り分けには、塗装図をスケールに合わせて拡大コピー、型紙にします。平面図は約3.35倍、側面図は2.3倍と1.12倍、それぞれカラーコピーして切り抜きます。

AZmodelのキットは以前製作したものもそうでしたが、上面と側面のパターンのズレが大きく、貼り付けてからの修正が発生します。塗装図の書き方によるのでしょうが、平面図と側面図をそのまま切り抜いて貼っても合わないのは何とかならないのでしょうか。

型紙が浮き上がる部分には、両面テープを細切にして裏に貼り付けています。いつもの「ひっつき虫」は今回使いませんでした。

タミヤアクリルのXF-81 ダークグリーン2で塗装後、マスキングテープを剥がし、忘れていた主翼前縁の黄色の帯も塗ってしまいます。

はみ出したところなどをタッチアップ、細かい部分を直して、デカールを貼ります。いつもは光沢クリアーで保護してからですが、今回は塗装面が意外にきれいなのでそのまま貼ってみることにしました。

ラウンデルはデカールの大きさに合わせて切りだした丸いマスキングテープで位置合わせをしておきます。最低限これだけはやらないと、細かい位置合わせをしているうちにデカールが切れたりバラバラになったり失敗してしまいます。

下面も同様に、

位置合わせには注意していましたが、デカールそのものにはあまり注意を払っていませんでした。貼り付けようとしたらいきなりバラバラに。これではさすがに使えません。

こんな時のために、ラウンデルだけは各種サイズを取りそろえていたのです。

大きさを合わせて貼り付けて、若干ブルーの色合いが違うようですが、このまま使います。

バラバラになったラウンデル以外は、急遽「Liquid Decal Film」で表面を補強して、無事貼付け終了。

キットのデカールは青ではなく、紫といった感じでしょうか

1/72 Spitfire Tr.9 製作(8)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

パネルラインプリシェイドはファレホの70.960 VIOLET を使います。上面と下面のマスキングしたインベイジョンストライプ以外の部分に同じように入れていきます。

パネルラインプリシェイドはこんな大雑把な塗り方でも大丈夫

下面は他のスピットファイアと同様、タミヤアクリルの XF-83 ミディアムシーグレイ2 をパネルラインを残すように吹いていきます。

乾燥後、下面全体をマスキング

上面は、ダークグリーンとオーシャングレイの2色迷彩、まず全面にタミヤアクリルの XF-82 オーシャングレイ2で塗装します。パネルラインのVIOLETが透けるように薄めに塗るのは同じです。

1/72 Spitfire Tr.9 製作(7)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

下面のインベイジョンストライプを塗装します。まずタミヤアクリルのホワイトでやや広めに塗っておきます。

乾燥後、ストライプのホワイトの帯をマスキングします。下面全体をマスキングする必要は無いのですが、念のため貼っていたら全面になってしまいました。

いつもの過剰マスキングです

タミヤアクリルのフラットブラックで塗装。

マスキングを剥がして確認します。

若干のはみ出しはありますが、意外にいい感じです

インベイジョンストライプ全体をマスキングしておきます。

1/72 Spitfire Tr.9 製作(6)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

機首下面にエアーインテークを取り付けます

機体の塗装は2色迷彩、塗装図のパターン「A」、下面のみインベイジョンストライプ付きの機体です。ハンブロールの色指定に対して、タミヤアクリルの近似色で塗装します。

ハンブロール№30 Dark Green → XF-81 ダークグリーン2
ハンブロール№106 Ocean Grey → XF-82 オーシャングレイ2
ハンブロール№165 Medium Grey → XF-83 メディアムシーグレイ2

インベイジョンストライプのホワイトを先に塗装するため、サフを吹きます。ファレホの73.615 USN L.Ghost Greyを使います。

インベイジョンストライプは、エアロディテールを見ると幅各18インチ(457mm)なので、スケール換算すると約6.4mm、6mm幅のマスキングテープでピッタリのようです。ホワイトで大体の範囲を適当に塗って、そのホワイトを残す部分にマスキングテープを貼ってみると、足りません。
適当に塗ったために塗らなければならない部分が塗れていません。やり直し。

胴体下部もやはり微妙に塗った範囲が狭くて足りません。やり直し。

よく確かめずに適当にやると余計に時間がかかるという見本のような作業でした。

1/72 Spitfire Tr.9 製作(5)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

キャノピーをマスキングする前に摺り合わせをしておきます。

全くあっていません!!

機体側をかなり削って、それでも若干の隙間は残っていますが、なんとか収まった感じ。

いつものように、細いマスキングテープで枠に沿って貼付けていきます。

機内色で軽く塗装してから、エポキシ系接着剤でキャノピーを固定します。この後、UVクリアジェルで隙間を埋めておきます。

1/72 Spitfire Tr.9 製作(4)

1/72 AZmodel Supermarine Spitfire Tr.9 RAF

コックピット廻りを組み立て、つや消しクリアーでコートして機体に取り付けます

左右の胴体を貼り合わせ、主翼とも貼り合わせますが、やはり隙間ができるため主翼側を若干削ることになります。

AZmodelのキットではお馴染みの尾翼イモ付け

例によって軸打ちです。0.8mmの真鍮線を前後位置を若干変えながら両サイドに穴あけ、固定します。

やっと「士」の字になりました。水平尾翼を文字通り水平にすると、主翼と若干のねじれが出てしまいますが、なんとか調整して目立たなくしておきます。

合わせ目はやはりパテ埋めが必要でした。窪んでいる箇所があるので、ラッカーパテで埋めてみます。

1/72 SpitfirePR.ⅩⅨ 製作(9)完成

1/72 AIRFIX Supermarine Spitfire PR.ⅩⅨ RAF

主翼下面のピトー管を取付、プロペラにもエナメル塗料でフィルタリング、つや消しクリアーでコートして差し込み、完成です。

マーキングは、Aircraft flown by Flight Lieutenant Edward ‘Ted’ Powles, No.81 Squadron, Royal Air Force Kai Tak Hong Kong, January 1951.

シルバーのパネルラインの塗り分けが若干汚いのが気になります

キャノピーの塗り分けは何度やってもこの程度です

主翼と胴体の一部のパネルのシルバーのトーンを変えてみましたがあまり良い感じではありません

機体下面の「汚し」は殆ど無し

1/72 SpitfirePR.ⅩⅨ 製作(8)

1/72 AIRFIX Supermarine Spitfire PR.ⅩⅨ RAF

デカールを貼り、光沢クリアーで保護、スミ入れです。タミヤ PANEL ACCENT COLOR スミ入れ塗料(ダークグレイ)を使います

拭き取りはエナメルシンナーで

その他のパーツも塗装して仕上げ、取り付けます

スミ入れの後、全体をタミヤエナメルのX-26 クリアーオレンジを混ぜたX-19 スモークでフィルタリングして、使い込まれた感を出しています。最後にファレホの77.657 Metal Varnishで全体をコート、 乾燥後マスキングを剥がして状態を確認します。

主脚の取付角度は、インストに図示されています。正面から見てやや開き気味だとおもっていましたが、脚柱は垂直なのですね。

プロペラにもデカールを貼ります。戦後の機体なので若干派手気味。

スピンナーの側面にも細かいステンシルを貼ります。

1/72 SpitfirePR.ⅩⅨ 製作(7)

1/72 AIRFIX Supermarine Spitfire PR.ⅩⅨ RAF

タイヤを塗装します。

マスキング販売の商品の中から、タイヤホイールの塗装に便利なマスキングテープをご紹介します。

一見するとただの丸いシールに見えるかもしれませんが

タイヤ外周、ゴムの部分を塗装しておきます。

いつものファレホ 71.315 Tire Blackで塗っておきます

外周のタイヤゴムの部分を先に塗ってホイールの部分を後から塗る、あるいはホイールを先に塗ってから外周のゴムを塗る、どちらでもやりやすい方法で良いと思いますが、ここでは、外周のゴム部分を塗っておいて、マスキングしてホイールを塗装する方法とします。

マスキング販売の「タイヤ Type1-3」を使います。ホイールの径が約5mm程度なので、Type1-3-50 を使います。この商品は、マスキングするホイールのサイズが、5mm(4.8~5.2mm)、外周の径が5.3mm、カット数60、という品物です。1シート購入すると60カットあるので、同じホイールサイズの機体であれば相当数使うことができます。

ホイールサイズにカットされているので今回は外周のみ使います

ホイール裏面も同様に

ホイールを残してタイヤ部分をマスキングします。回り込み、吹込みをしないよう過剰なくらいマスキングしておきます。

大きめにマスキングするのは、クリップで挟むためでもあります。

このくらい大きければクリップで挟むのも楽です。

塗装します

マスキングテープを剥がすと(若干のはみ出しがありますが)

タイヤサイズによって何種類かそろえておくと便利だと思います

いかがでしたか、シートはそれぞれ1枚の価格200円程度なので、何種類かそろえておくと便利だと思います。今回使ったType1-3 はホイールのサイズ、4mmから20mmまでそろっているので1/72から1/32まで対応できると思います。

また、Type1-1、Type1-2などもありますので詳細は「マスキング販売」のホームページを参照してください。使用例も写真付きで掲載されています。